先週のカップ戦でのこと。
息子のチームが決勝まで進んだ。
決勝の相手は互角かちょっと息子のチームが強いか、くらいの相手。
しかしチームは決勝のプレッシャーでもあったのか、ディフェンスラインまで来たボールは全てクリアをし始める。
息子もその空気に飲まれ、やはり全てクリア。そこ、つなげるだろ、と突っ込みたくなるシーン多数。
相手も同じ感覚なのか、やっぱりクリア。
なのでボールが行ったり来たりのゲーム展開。この上なくつまらない。
前半は0-0で折り返し、後半、敵ゴール前からのこぼれ球を蹴ったボールが決まり、1-0でリード。
こうなるともう、「何が何でも守ってやる」の空気に拍車がかかる。
息子も必死で体を張って守る。
敵に体をぶつけてボールを取ったり、スライディングで必死に止めたり。
後で聞いても、この辺りの集中力はすごかったようで、しばらく見たことのない気合いを前面に出せていた点はかなり評価できる。
でも、目の前に転がって来たボールは。。。ドカーン。。。ドカーン。。。
そうこうしている間に試合終了。
カップ戦の優勝をもぎ取り、子供たちは大はしゃぎで喜ぶ。
でも、こんなんで良いのかな?と疑問に思ったり。
たまたま上手い事ゴールに入ったリードを守るための、跳ね返すだけのサッカー。
そんなにビビらなくても、ボールをつなぐこともできた相手なのに。
これで成長できるのだろうかと思った。
しかし、そんな事を考えているうちに思い出したのが、私自身の思い出。
中学2年の時の区大会決勝。
相手は間違いなく格上だったが、前半の早いうちにマグレで1点リード。
残りの時間全てを全員守備で守り切って優勝したことがあった。
相手が格上という点はあるにせよ、当時の必死の守備のヒリヒリ感は今でも覚えている。
(帰りにケンタッキーで祝杯(笑))
この日の息子の心境は、当時の私のそれと通じるものがあったのだろうと思った。
そう考えると、この年であのヒリヒリ感を経験できたのは貴重だ。
それはそれで成長につながるものかも知れない。
そう思って自分を納得させた。
なお、この日の息子はなぜかほぼ全ての試合でスタメンフル出場。
本当に「なぜか???」
息子より上手い子はベンチにいるし、この日の遠征メンバーに選ばれなかった子も息子より上手い子がいる。
不思議な状況ではあるが、
(強いて挙げれば、1試合目の前半に一つだけスーパーアシストがあり、そのプレーだけでこの日の指定席を勝ち取ったのか!?)
ラッキーでも何でもゲットした出場権にて、決勝の真剣勝負に身を置き、貴重な経験を積めたことは何よりだ。
優勝おめでとう。