2018年7月13日金曜日

ビデオの功罪

最近の子供は恵まれていると思う。
スマホが広まって、カメラも付いてるから、誰でも簡単にビデオを撮影することができる。

我が家の場合、試合の息子のプレーを私が常に撮影している。
練習の時も気になったプレーは撮影している。
そして終わった後で息子に見せ、プレーを指摘している。
この指摘で良くなったプレーもある。

でも、先日の息子との会話で、こんなことがあった。

「今日のプレーは自分でどうだった?どんないいプレーがあった?」
「(長い沈黙の後)・・・、覚えてない。」

カチン。

「覚えてないってどういう事だ?自分のプレーを振り返らずに、どうやってうまくなるつもりだ?」
「ビデオがあるじゃん。」

がっかり・・・。

大事な事は、自分のプレーを振り返って、次にどう活かすか、という事だと思う。

ビデオはその補助のつもりだった。
自分の記憶と感覚でまずは振り返って反省し、その上で自分の感覚と実際のプレーとのギャップを埋めるために、ビデオを見せてきたつもりだった。

でもそうはなってなかった。
いつの間にか、ビデオ無しでは自分のプレーを振り返れないようになってしまっていた。

これは私も反省するところである。

親がビデオを撮影してくれようがなかろうが、自分が上手くなるために必死になっていれば、自分のプレーくらい覚えているものだろう。
元々理解力や記憶力がいまいちな息子だが、このままビデオに頼るようだと、息子の成長に悪影響を及ぼすと感じた。

せっかく撮影した先日のビデオだが、
「自分のプレーも覚えてないようなやつには見せてやらん!」
と言って、お蔵入りさせることにした。

次回は自分のプレーを覚えてくること、という課題を与えている。
ちっとは練習の真剣味が増してくれればよいのだが。。。