2018年9月15日土曜日

止める、蹴る、運ぶ&判断

ちょっと前に、サッカー指導者である旧友と話す機会があった。

「この学年の子には何を練習させるのが良いかね〜?」
と聞いてみたところ、
「ありきたりな話ですが・・・」と前置きをしつつ、
「まずは止める、蹴る、運ぶ、でしょうね。つまり基本技術。」

そうだよね、上手くなるのに近道はない。
地道に基礎練習している今の方針が間違ってない事を確認できて良かった。

「それに加えて・・・」彼が切り出す。
「正しい判断をできるようにすること。これも今のうちから並行してやっとかなきゃダメ。」

息子の試合を観戦しながらだったので、何人かの子を例に説明を受けた。
ある子が自陣タッチライン際のピンチでボールを蹴り出した時に、「彼は今ボールを蹴り出すべきだったかを判断したか?前につなぐ選択肢と比較したか?」
真ん中にいたある子が左から来たボールを左に返した時に、「彼は右にパスする事は考えたか?ドリブルの選択肢は?」
という具合。

息子に話が及ぶと、
「今バックステップで開いたのは良いですね。」
「考えてサッカーしてるようで良いですね。」
「でもスピードでぶち抜くタイプではないですね。今の二人をまとめて抜いて欲しいところ。」
「トップ下とか向いてるかもですね。」
と、良いトコ悪いトコをズバズバ言われて面白かった。

話を戻すが、正しい判断をできるよう並行して訓練する、というのはとても納得できる話だった。
どういう点を指摘してあげるべきか、というのも少し分かった。

この日以来、息子に試合の動画を見せる時の私の指摘点がだいぶ変わった。
今は何でそっちを選んだ?他の選択肢は考えた?そもそも顔を上げろ、周りを見ろ。と言うようにしている。
これは息子のみならず、指導する私にも高いレベルが求められるので、責任の重さを感じると共に、また楽しくなってきた。