2018年9月26日水曜日

取られないドリブル

先週末、息子が興味深いプレーをした。
右サイドでボールを持ち、前方にドリブル。相手DFを抜きに掛かるが、抜けなかったので今度は後ろに向かってドリブル。センターラインで前を向く。付いてきたDFを左によけたら、今度は中央に向かってドリブルして、真ん中付近でようやく味方にパス。

何が興味深いかと言うと。。。

最近息子はパスを覚え始めた。
それ自体は悪いことではないし、ナイスパスも多いのだけど、逃げのパスも多い。
先々週など、こぼれ玉を最初から後方へトラップし、後ろにちょっと運んでセンターバックへパス。
息子はクレバーなプレーをしているつもりかもしれんが、完全に逃げてる。。。

また、息子は相変わらず切り返しが下手だ。
頑張って練習してはいるのだけど、試合中になると、斜め前に切り返してしまう。
そして敵にぶつかる。

これらのプレーの結果、ボールを持つとパスを出す、あるいはちょっとのドリブルの後、切り返して相手に取られる、のパターンが多くなってた。
つまり試合中にボールをキープする機会が極端に減ってきてしまってた。

試合中にボールをキープする機会が少ないのって、この先の事を考えるとヤバい。
素早いパスを判断しなくてはいけないシーンは増えてくるだろうし、なのに、いざという時には1対1で相手を抜き去る強さも求められてくる。

なので息子には、前を向け、逃げるな、勝負しろ!でも取られるな!
と言ってきたところだった。

なので、週末のこのプレーはとても良かった。
後で息子に聞くと、「勝負しようとしたけど抜けなかったから、パスを出す相手を探してた。」との事。

一度勝負したところも良いし、ダメでも取られずに自分でキープし続けたのも良いし、もう一回前を向いたのも良いし、さらにドリブルでキープしたのも良い。
これまでの試合の中で、最も長い時間ボールをキープしていたのではなかろうか。
ちなみに相手は強豪チームだったので、決してチェックが甘い訳ではない。
成長を感じた一面だった。

試合中に1対1を強化できる時期って、この年代だけだと思う。
その際、この「取られないドリブル」を理解できていれば、1対1を仕掛けてダメでも、取られずにやり直せばいいんだ、という気持ちになれるだろう。より勝負に行けるようになると思う。

イメージ作りのために、この映像は繰り返し息子に見せてやることにしよう。
また、合わせて私の好きなモドリッチの映像も見せてやろう。その偉大さが分かるはず。