少し前の事だが、息子があるスクールのセレクションを受けた。
と言っても、マリスぺ、フロエリ、U12強化の様なJ下部選抜スクールの超難関セレクションではなく、普通の人が入れるスクールの中の1番下のセレクションクラス。
とは言え、初のセレクション形式。
近い将来、J下部のセレクションを受ける日が来ようものなら、このセレクションの経験も多少は活きると思う。
ところで、このレベルならではのセレクションのコツがちょっとあることに、受けてる最中に気づかされた。
以前、幾つかJ下部のセレクションを見学したが、だいたいはゲーム形式。
この日も多くの時間はゲーム形式だったが、これ、運の要素もけっこう強い。
チームメイトに恵まれないと、巻き込まれる。
息子と同じチームになった子たちは、残念ながらボールに寄っちゃう子が多い。
軽い団子サッカー状態。
そんな中息子がドリブルしようとしても、どうしてもぶつける。
また、パスを受けようと良いところに走っても、ボールは出てきやしない。
それ以外にも、息子自身の問題だが、焦り始めた息子は無駄なロングシュートをしたり、点を取りたくてゴール前に詰める姿勢を見せるも、すべて空回り。
加えて、キーパーは試合をしていないチームから助っ人、というのはよくある形式だが、これもこの年代だと、足は多少使えてもボールをまともに投げられない子もいる。
こういう子が自分のチームのキーパーになってしまうと、なかなかボールが前に進まない。キーパーが適当に近場に投げて、敵が寄せてゴールライン割って、の繰り返し。
狭いコートでチームメイトのレベルもそんな高くなかったのだが、その中でゴチャゴチャしてしまうと、残念ながら息子も大差が無いように見える。
さすがに危機感を感じた私は、半分くらい終わったところで息子を呼び出した。
以下をアドバイス。
「チームメイトの子と大差ないプレーしかできてない。このままだと落ちる。」
「残念ながら、呼んでもチームメイトからパスは来ない。もらう方ではなく出す方に回れ。」
「ゴール前にこぼれ球を詰めに行くな。セレクションは自分の上手さをアピールする場。そんなゴール決めても何のアピールにもならない。」
「ドリブルで抜きに掛かるな。この団子状態ではぶつかるだけ。」
「だから後ろに下がって、味方に確実なパスを供給しろ。難しいパスは狙うな。」
普段のサッカーとは真逆のアドバイスをしなくてはならなかったのは歯がゆいが、これで残り半分は、息子のプレーが一変する。
一番後ろに陣取ることでまず顔が上がり、敵からボール奪うなりこぼれ球拾うなりして得たボールを味方につなぐ。
ようやく多少はまともなプレーをできるところを見せられた。
シュートこそ打ってないけど、プレーの成功率を上げたことで、他のチームメイトとの差別化に成功。
何とかセレクションに合格することができた。
(でも、意外と合格者多いみたいなので、チームメイトだった子も受かってる可能性は有り。)
もし今後もっと難しいセレクションを受けることになった時、(同じ状況になるとも思えないが、)今回の経験を活かして上記の作戦は一応覚えておくことにしよう。
そんな訳で、今週から新スクール開始♪