2018年1月21日日曜日

シャビの首振り

今日のクラブKの練習での息子の出来の悪さに、またも大激怒してしまった。
セレクションに合格したいと言っているくせに、練習に取り組む意識の低さに加え、失点につながるミス連発もあって、一日中怒りが収まらなかった。。。

そんな最悪な気分の中だが、昨日のセレクション見学の感想から、息子に今後身につけさせたいスキルを教えるべく4年前に録画した番組のDVDを取り出し、家族で見た。

ブラジルW杯の前にシャビとイニエスタを科学的に解析した特集だ。
その前のW杯優勝とEUROの連覇で、スペインのティキタカが最も輝いていた頃である。

内容を大雑把にまとめると、以下である。

  • シャビは半端ない回数、首を振っている。その結果、シャビはグラウンドの全ての選手の位置を把握している。
  • シャビの脳を解析してみると、そのパスはシャビの直感にて繰り出されている。試合中に考えてはいない。(そのヒマは無いと本人も言っている)
  • しかしその直感は、これまでの首振りにて蓄積された膨大なパターンによって築かれた。(将棋の棋譜パターンのように蓄積されている。)
  • 一方イニエスタは、卓越した創造力でプレーしている。脳のテストで出た結果では、その創造力を持ち合わせる人は1%らしい。
  • 二人の脳は長所がズレており、互いに補完し合っている。シャビの能力はイニエスタとの出会いと、またその二人を見出したアラゴネス(当時のスペインの監督)の存在によって開花した。
これを見て思うのは、イニエスタの独創性は生まれながらの才能であり、練習で身に付く気がしない。
一方シャビの直感は、首振りの蓄積にて身に付けたものなので、努力の賜物と言える。

また、過去に別の記事で、遠藤や中村憲剛も、周りを見まくった結果、ある期間を境に急に全体が見えるようになったという。
その情報の蓄積が一定量を超えたためらしい。

この首振りこそが、息子が生き残る道ではなかろうか。

私が子供の頃、周りを見るよう言われ始めたのは小4の時だった。
しかし何を見て良いのか分からずに首だけ振ってみたが、何時しかやめてしまった事を後悔している。

これまでも周りを見る重要性を唱え、その練習もしてきているが、改めて強調しておいた。
今から徹底することで、いつかその情報量が水準を超えて花開く日がくる事を期待したい。


※でもイニエスタのダブルタッチは覚えたいな〜(笑)